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才能を集めるということ

06 8月

昨夜、久しぶりに音楽の収録をしました。オペラは4曲目になります。今回は「Del Cabello Mas Sutil」です。これは四季折々の冒頭シーンで、主演のレイチェルさんに口パクで演じてもらう舞台シーンに使われます。美しい曲です。今回は、ソプラノのアッコさんに、急遽、「歌っている顔を撮らせてー!」と頼みました。突然の申し出で失礼しました。汗。ピアノのマリさん他、収録に携わったゴリさん、皆さんに感謝です。

さて、現在、かなりゆっくりですが、映画の役者や音楽が少しずつ決まって、映画のパーツが見えてきた感じです。といっても、まだ全体像が具象化したわけでは有りません。この楽曲の強さが、どんどん核として動いてくれると思います。主演のレイチェルさん、航さんの参加も、大きな弾みになってくれると思います。そうやって、核のある粒は、雪だるまのように次第に大きくなり、一人では作れないものが創られるのだと思います。映画は、中心たる私一人の力も大切ではありますが、集まる才能を、どう組み合わせ、共鳴させ合うのかこそ、重要なのです。

レイチェルさんが主演に決まったことで、私自身も大きな感化を受けています。話に膨らみが出て、エピソードも増えそうです。冒頭のトイレシーンも少し変えています。音楽や脚本が、また再構築されていき、よりよい完成形へ向かっていきます。私個人の範疇を飛び越えて、作品が自分の力を持ち、いろんな参加者と影響を与え合って、大きく強くなるのです。クランクインまで時間がありますが、その時間を熟成の期間にしなければなりません。これまでの経験でも、最初の立ち上がりは苦労しますが、一度、人が集まりだすと、大きなウネリがやって来ます。脚本に手を加えつつ、そのウネリを素晴らしいモノにしたいです。

オペラという、これまでどう作っていいのか分からない楽曲は、かなりの挑戦でしたが、この音楽たちを軸にして、動きたいと思います。

 
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投稿者: : 2012年8月6日 投稿先 音楽

 

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