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月別アーカイブ: 1月 2013

中之条町ロケハンへ出発

gunma

さて今から一泊二日のロケハン旅行です。群馬県中之条町へ行ってきます。ここは、小栗康平監督の「眠る男」、篠原哲雄監督の「月とキャベツ」などで有名なロケ場所です。役場の方に連絡とり、明日、三ヶ所まわります。最高気温0度で、雪道です。スタッドレスタイヤのレンタル手配、チェーン購入もしました。遭難しないように気をつけます。宿は温泉旅館です。美味しい川魚を食べてきます。(ロケハンは食事も楽しみっ)

重要な学校シーンまわりのロケ地なので、しっかり観てきます。そして、現地にあった脚本修正作業をしようと思っています。

今回のロケハンに関しては、詳細を後日レポートします。ロケハン情報って、映画人はなかなか共有しませんが、中之条町は、「映画で町を活性化させたい!」という想いなのですから、しっかりとレポートして、ロケ誘致に少しでもお役に立てたらと思います。

中之条町は、伊参スタジオ映画祭や、中之条ビエンナーレなど、文化の花が咲き誇る山奥の町です。はじめて行きますが、楽しみです。温泉や食事も堪能して来ます。

追記:この期間、スタッフ&キャスト応募後の24時間以内対応が出来ませんので、少しお待ち頂ければと思います。

 
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投稿者: : 2013年1月31日 投稿先 進行

 

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カメラ機材が揃う。

GH2_3dai

ようやく、GH2が3台揃いました。今回の映画のメインカメラです。こんな小さなカメラで、映画を撮るって不思議な感覚。

でも、すごい実力なんです。もちろん、通常の使い方はしません。すべて、ハッキングして高画質にします。120〜140Mbps位の超高ビットレートです。

GH2ハッキングの聖地(利用するなら寄付しましょ。)
http://www.personal-view.com/talks/categories/hack-top-settings

GH2ハッキング方法(一番分かりやすい。)
http://www.raitank.jp/archives/8708

GH2ハッキング開発の拠点(新しいファームが有志により開発テストされています。最新のものをチェックすればいいと思います。)
http://www.raitank.jp/forum?mingleforumaction=viewtopic&t=14

GH2は、コントラストが高いという欠点はありますが、照明を工夫すると、Zacuto主催の覆面カメラテストでは、Arri AlexaやSony F65、RED Epicなどの強豪を抑えて高評価を得ています。
http://www.zacuto.com/shootout-revenge-2012/revenge-the-great-camera-shootout-part-two

NoFilmSchool-Zacuto-Camera-Shootout-Results1

この覆面コンテストの全貌は、おなじみのRaitankさんの方で御覧ください。

第一回
http://www.raitank.jp/archives/11457
カメラ予想
http://www.raitank.jp/archives/11506
第二回(驚愕の結果発表)
http://www.raitank.jp/archives/11964

私もこのカメラ予想に参加しましたが、全然、当たりませんでした。業務機って触ったこと有りませんしね。。。笑。

またパナソニックの欠点である「ホワイトバランスが緑色成分を含む」という面も、カラコレすると、品のある色合いになると、経験上分かってきました。

とにかく、この小さなカメラ3台で、世界に発信できる映画を撮りたいと思います。

追伸:で、こんな数百万円の業務機を抑えたカメラのお値段ですが、ななな、なんと、3万5千円(ボディのみ)で、ビックカメラで購入できました。もちろん5年保証付き。というのも、最後の在庫だったからです。ヤフオク新古最安値よりも安く購入できました。奇跡だわー。映画の神様に感謝!!

 
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投稿者: : 2013年1月30日 投稿先 進行, 雑談, 機材

 

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照明部がいよいよ。

syoumei

ひゃー!照明さん決定!!

フリー照明屋の陸浦さん。

本日、面談して、一緒に作っていくことになりました。有難うございます。久しぶりの自主映画なので、楽しみっとの事。機材も豊富にお持ちで、職人魂ありそうです。絵作りの強力なパワーになりそうです。

映画って、カメラと役者の位置を考慮しつつ、照明の位置、そして光量、色、向き、様々な光のさじ加減が重要な要素です。役者やカメラマンと事前のリハを繰り返しながら、最適な照明を創りあげたいと思っています。よろしくお願いします。

映画「SEESAW」の照明さんです。
http://seesaw-movie.jp/
Unknown-1

 
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投稿者: : 2013年1月27日 投稿先 進行

 

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スタッフ&役者希望の皆さんへ

現在、応募フォームから、申し込まれている皆様へ

現在、応募受け付けると、皆様には、24時間以内には脚本をお送りしています。

しかし、一部の方から、「脚本が届いていない。」という連絡があり、もしかしたら、これまでもご応募された皆様の中には、脚本が届いてらっしゃらない方々が居らっしゃるのではないかと不安になりました。

もし、届いていないという方は、今一度、応募フォームから脚本をご請求頂けますか?

応募後、24時間以内に脚本が送られてこない場合は、なんらかの障害があるのではと思います。(応募フォーム自体は、きっちりと届いています。)

追記:1月30日

メール送信不具合の原因が分かりました。送信の方で、サーバポート番号に誤りがあった為です。今後は、大丈夫だろうと思いますが、引き続き、24時間以内にこちらから連絡がない場合は、再度、ご連絡ください。

 
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投稿者: : 2013年1月25日 投稿先 進行

 

教室ロケハン準備中

gunma

現在、今回の映画の中でも、一番重要な「教室」のロケハン準備中。群馬県の山奥の廃校を利用しようと計画中。素晴らしいロケーションみたいです。しかも!電気代程度の予算(注目!!)で借りられそうです。スタジオ代はすごく映画予算を圧迫するので、とても有望な場所だと思います。現在、役所の担当の方と相談中です。近日、照明(面談予定)&制作(?)さんとロケハン行きたいと思います。でも雪が積もっているらしく、遭難しないように注意しないとですね。(いやマジに。)

 
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投稿者: : 2013年1月23日 投稿先 進行

 

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スタッフ集まり始める(ホッ)

tsukurikata

なかなか集まらなかったスタッフさん達。脚本送ると連絡が途絶えたり、よく分からない返事が帰ってきたり、なんだかなーという感じだったけど、ようやくスタッフ面接が忙しくなってきた。先週二人、今週一人。

先週のひとりは、映画学校の生徒さんには、エキストラの募集や管理などをお願いした。学生さんが、こういう見知らぬ人の現場に飛び込んで来るってすごい行動力だと思う。将来、かなり逞しいクリエーターになるんじゃないだろうか。自分なんて、映画学校に28歳で入ったりだったから、もう遅すぎだったし。

もう一人の方は、すでに様々なクリエーションをされている方で、激しかった仕事を辞められたばかりで、その時間を使って参加したいということだった。REDやソニー4Kカメラの話で盛り上がり、群馬の撮影スタジオを紹介いただいた。「月とキャベツ」にも使われているスタジオみたいなので、今から再度鑑賞しようと思う。

今週のひとりは、音楽を主にされている方で、映像制作に興味があり、勉強したくて現場に入りたいとのこと。いろいろ話しているうちに、死体に群がるウジ虫をどう調達したらいいか調べてる話をすると、釣りに使う生き餌の「ぶどう虫」がウジ虫そっくりで、ネットで購入出来るという事。調べると、すごーくグログロで、即採用!しかも、安い!!なかなか一人じゃ思いつかないよね。。。。

こういう出会いも、私が何かを創ろうと始めたからだ。脚本を書けない数年の間に、私の人脈も遠のいたし、新しい出会いもなかった。まあ、それはそれで、作品のための冬眠期間だったので、重要だったと、今なら分かる。こうやって、人と出会い、物事が進んでいく。大勢の人間をひとつの作品へまとめていく。映画の現場は、もう始まっているのだと実感した。

もう少し集まったら、数人規模で立ち上げミーティングをしようと思う。集まってきた皆さんは、映画が初めてなので、自分がどんな規模のどんな立ち位置に居るのかって、なかなか掴みづらいので、話し合いの中で、自分で掴みとって欲しいと願っています。この作品に関わることで、どんなメリットがあるのかも考えて欲しいし、モチベーションをどう維持していけるかも、相談しながら考えて欲しい。インディペンデント映画だけど、交通費や食費などで負担は掛けたくない。そこは安心させたい。日本のインディペンデント映画とは、こうやって作るんだ!という気持ちも有る。最近のインディペンデントは、身近なテーマをサクッと撮る感じで、思想を練りあげていないと思うし、練りあげてないくせに、不確定要素を取り込んだと言ってみたり、観客に解釈を委ねるなどの手抜きをする。なんとなく、ボワーンとした玄人好みの映像美学が大量生産されている。そんな生温い事はしたくない。

追伸:今年のおみくじには、こう書かれている。

「心の奥底にある信念であれば、だれから何を言われようと、貫き通せば、それは実現する!」

素敵な運勢を心に置き、頑張らなきゃと思います。スタッフ希望の方はどんどん募集中です。脚本送りますからご応募お待ちしています。

 
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投稿者: : 2013年1月17日 投稿先 進行

 

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オペラチーム解散なり!

一昨日、収録したラフマニノフ「ヴォカリーズ」です。映画「ようこそ、美の教室へ」の主題曲となります。映画中は、ソプラノなしのピアノ曲が様々なアレンジで登場する予定で、ソプラノ入りは最後を飾る曲となります。

「ヴォカリーズ」とは(wikiより)

    母音「アー」で歌われる溜め息のような旋律と、淡々と和音と対旋律とを奏でていくピアノの伴奏が印象的である。ヴォカリーズの性質上、歌詞はない。ロシア語の制約を受けないためもあって、ラフマニノフの数多ある歌曲の中でも、最も人口に膾炙した1曲となっている。また、さまざまな編成による器楽曲としても広く演奏されている。ロシア音楽に共通の愁いを含んだ調べは、この作品においては、バロック音楽の特色である「紡ぎ出し動機」の手法によっており、短い動機の畳み掛けによって息の長い旋律が導き出されている。鍵盤楽器による伴奏が、もっぱら和音の連打に徹しながら、時おり対旋律を奏でて、瞬間的なポリフォニーをつくり出しているのも、初期バロックのモノディ様式を思わせる。旋律の紡ぎ出し部分は、ラフマニノフが愛したグレゴリオ聖歌《怒りの日》の歌い出し部分の借用にほかならない。また、拍子の変更こそ散見されるものの、(ロシア五人組の特徴である)不協和音や旋法の多用を斥けて、古典的な明晰な調性感によっている。西欧的な手法や素材を用いながらも民族的な表現を可能たらしめているところに、ラフマニノフの面目躍如を見て取ることが出来る。

今回のオペラ収録を最後にオペラチームは解散になりました。約1年掛かりましたが、合計7曲のオペラを収録できました。右メニューのカテゴリーで「音楽」を選ぶと、全部聴けますよ。オペラチームは、東京音大をメインに5人チームでした。彼等の協力で、とても良い収録だったと思います。目の前で、音楽が作られていく、目の前でオペラを間近に感じられるという、贅沢な時間でした。とても貴重で幸せでした。

ti-mu

映画の準備しながら、また聴き込もうと思います。映画の世界観が伝わればいいなと思います。シナリオだけだと、すごーーーく殺伐としているので。汗。スタッフになる方々に、まず聴いてもらおうと思います。

本作「ようこそ、美の教室へ」は、詩の教室をめぐる性欲と死の映画になります。シリアスで過酷で甘美な世界観で、これまでになかった日本映画を目指します。。音楽収録は終わりましたが、映画の準備はこれからで本格化しています。今、超忙しいです。オペラの衣装やらロケハンやら役者さんとのワークショップやらドタバタしています。今年、クランクイン出来るよう頑張りますので、オペラチームの皆さん、暖かく見守っててください。

本当に有難う御座いました!お疲れさまでした!!!!

 
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投稿者: : 2013年1月15日 投稿先 音楽

 

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役者との面談スタート

kokohabi

先日、役者候補の方と、脚本の読み合わせをした。フェイスブックを見てくれた方から紹介いただいた役者さんで、フェイスブックが映画製作の人脈の要になっているというのは、現代的というか面白い展開だと思う。様々な才能の方といろんな出会い方をするのはスリリングで、映画って人との出会いから組み立てられていくんだなと実感した。

さて、来られらのは、サトル役候補の方。ウチの事務所に招き、読み合わせというよりは、即席ワークショップみたいな感じで始めた。実際に、生の人間が台詞をしゃべると、脚本に、また違ったニュアンスも出てくるし、いくらでもシーンの解釈が生まれるなと思う。解釈の取捨選択をするのが、ディレクションの醍醐味だと納得した。

役者は、その役になろうといろんな方法でアプローチというものをする。自分に近づける方法、思い込みを利用する方法、自分の中に要素を見つける方法、いろんなアプローチがある。正解はなし。短い時間で、自分なりのアプローチを見つける方法は、数人でオーディションをする方法があると思う。自分と違うアプローチを体感すると、自分の限界、好み、範疇を理解する。しかし、そこを乗り越えさせる事が、ディレクションする者の役割だ。どなったり、役を入れ替えたり、ほめたり、会話術、心理学、経験したこと、妄想、あらゆる方法で、その場にいる者の予想を超えた結果を導かねばならない。

そういうものを「演出」と呼ぶのだろう。それは奇跡を起こそうとする作業だと思う。映画に神がかり的な、霊的な、高尚な、何かを記録するのは大変だ。

「嗚呼、自分は、今回の映画で奇跡を起こしたかったのか!!」と実感。面白いが大変なチャレンジだと思う。シナリオ的には、映画の神様を下ろす仕掛けは完成している。あとは、そこに、サトル役の役者が立つだけだ。

カメラをどう構成するのかも、いろいろ試行錯誤が必要に感じた。役者の演技の質感をどう切り取るのか?いろいろ考えさせられた一日でした。

 
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投稿者: : 2013年1月15日 投稿先 進行, 役者

 

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ロケハン一回目

rokehaan

最初に、一番ロケハンで苦労しそうな「ミチル先生の公衆便所」を探しに、所沢に向かいました。中野から高速使って片道1時間15分くらい。なんとなくアタリをつけていた山腹に広がる巨大な公園を発見。もしやいい感じなんじゃないか??激寒い中、山を登ります。おお!いいロケーションが広がります。しかも、ほぼ誰も居ません。理想的な山道。そして公衆便所にたどり着きました。おおー!有るじゃないですか!!素晴らしいです。今は冬ですが、夏になると緑も増えるでしょうね。この公園、なにげにいろんなシーンで使えそうです。

所沢に知り合いが居ないので、機材やスタッフの基地はどうしよう?まあ、なんとかなるでしょうー。

 
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投稿者: : 2013年1月15日 投稿先 進行

 

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PrとAeのワークフロー考察

irosindo

CS6のアドビを試しているところです。今までのワークフローは

GH2で撮影したMTSを、5DtoRGBでProResHQに変換して、FCPで編集し、そのプロジェクトデータをAEに持って行き、色深度16bitでカラコレし、最終的にまたProResHQにAEから書き出していました。AEでカラコレしているのは、FCPは色深度が10bitまでなので、カラコレすると階調など破綻するからです。で、この方法で、テスト撮影などは上手くいっていました。出来も綺麗でした。

しかし、長尺の作品を作るのに、上記の行程は、ややこしすぎます。カラコレアプリも色々登場してきたので、なんとかしたいなと、プレミアCS6を試して解決できないかと試行錯誤を始めたところです。これなら、MTSをProResに変換しなくても、プレミアに読み込めますし、MTSのまま編集し、AECS6へはダイナミックリンクで、プロジェクトをそのまま持っていけるので、色深度16bitで使い慣れたAEを使い、そこで最終書き出しをProResにすればいいやと考えていました。この工程は、実験し可能でしたので、めでたしめでたしと思っていたのですが、妙な文章を見つけて、アレ?もしやと思っているのですが、、、、、

プレミアCS6は、そもそも、色深度8bitに固定されてなく、色深度16bit以上でカラコレ出来ちゃうんじゃないか?

というものです。もし、そうならプレミアCS6で編集し、そのまま、色深度を16bit以上にして、プレミアのエフェクトフィルターでカラコレしちゃえばいいのではないか?すごくシンプルだし、アプリを行ったり来たりしないし便利では?と思いました。マスクで細かくカラコレしないので、プレミアで完結するなら助かります。

プレミアの公式ヘルプにも以下のことが書いてあります。
(最大ビット数)色深度を 32 bpc まで最大化し、シーケンスで再生されたビデオを含めます。選択した圧縮形式が 1 種類の bit 数しかサポートしていない場合、このオプションは通常使用できません。8 bpc カラーで再生するシーケンス(Web ページや一部のプレゼンテーションソフトウェアでデスクトップ編集モードを使用している場合など)用に 8 bit(256 色)パレットを指定することもできます。プロジェクトに、Adobe Photoshop などのプログラムによって生成された高い bit 数のアセットが含まれる場合、「最大ビット数」を選択します。Premiere Pro は、エフェクトの処理やプレビューファイルの生成を行うときにこれらのアセットのすべての色情報を使用するようになります。

ダイナミックリンクでアフターエフェクツの色深度設定を16bitにしておくと、プレミアに戻した時に、16bitでレンダリングするという動的リンクが、プレミアシーケンスに適応されるっていう事実に、まずビックリ。

しかし、どうやらこれはダイナミックリンクに鍵があるようです。プレミアだけだと色深度は10bitが上限のようです。プレミアだけで完結する夢は残念ながら破れてしまいました。

で、結論。

今後は、私のワークフローとしては、以下の通りを構想中です。

PrでMTS編集 → AEにダイナミックリンク書き出し → 16bit色深度に設定してカラコレ → AEでProRes書き出してオシマイ

備考:AEでカラコレ作業中に少し編集修正したいなと思ったら、Prの編集シーケンスを修正すれば、ダイナミックリンクなので、すぐにAEに修正が反映される。(たぶん)

ダイナミックリンクの挙動がまだ今ひとつ分かりませんが、どんどんテスト重ねていこうと思います。ちょっと、途中で妄想が膨らんでしまったのですが、PrとAeをうまく使いこなして連携させなければと思います。

 
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投稿者: : 2013年1月10日 投稿先 編集

 

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オペラの衣装

参考となる画像たち。非日常。非俗。東洋。神秘主義。自然と調和。奇抜な。大きい。デカダンス。宗教。哲学。建築構造。四季の精神状態。ミチル行方不明後はレースで顔を隠す。2回出て来るオペラオンブラマイフの衣装を共通にするかどうか要検討。ヘアメイクなどトータルで構築する必要性をどうする???

 
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投稿者: : 2013年1月8日 投稿先 衣装

 

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短編「シャルロッテ姫」

syaru

「変な空だな。」

流れる雲が異常に早いのを、和男は眉間に皺を寄せながら呟く。少し不機嫌な時の皺は、ここ十数年の間に深さを増していき、40代前半の和男の顔をすっかり年老いて見せていた。3時からのミーティングが不調に終わり、和男はビル2階のスタバに避難していた。最近、よく避難するようになった。若い頃は、仕事中にお茶するなんてと思っていたが、管理職になると、避難することも大事なのだと思うようになった。最近入った新しいバイトの女の子にコーヒーを注文し、赤いランプの下で受け取り、窓際のカウンターに腰掛ける。窓の下には、デパート帰りの主婦達が、買い物袋を下げながら、道を魚のように流れていく。漠然と幸子の事を思い出す。大学生の頃に出会った幸子は、「これはプラステックの真珠なのよ。」と偽物の真珠が目を引く女の子だった。決して美人ではないが、真珠のよく似合う和風の顔立ちで、和男は、いつか本物の真珠を買ってやろうと思った。やがて結婚し、初めての子供が産まれた時に、すやすや眠る幸子の枕元に、本物の真珠の首飾りを置いたりもした。和男は窓にうっすらと映る自分自身の姿を確認し、溜息をつく。幸子との恋愛は終わってしまった。同じ屋根の下で暮らしているのに、会話も少なくなったし、真珠の首飾りも箪笥の奥に仕舞われたままになっている。3人の子供たちは、どこかよそよそしい気がする。親と子どもの関係ってこういうものなのかと、かすかな失望もしていた。突然、窓に映る自分が泣いているように錯覚した。それは窓に水滴がついて流れていたのだ。だんだんと景色がどんよりし、カウンターの木の色が変わっていく。ふと窓とカウンターの隙間に沢山のホコリが詰まっているのに気がつく。きっとあの新人バイトのせいだと悟る。客商売というのは、センスだと思った。こういう事に気がつくのかどうかを、他人に言われないとダメだなんて。窓にはどんどん水滴がついて、塊になると、流れていく。「変な空だな。」

ホコリの中に、黄色っぽい何かが混じっていた。それは何かの眼のようにも見える。よく見ると、小さな蛾の死骸だった。ビルの2階のスタバに、よく迷いこんできたものだと思った。あの赤いランプに誘われたのか?蛾の羽には眼のような模様がある。鳥から身を守るために、擬態をしているのだと何かで読んだことがあった。雨の音が強くなっていく。和男は、はるか昔の忘れていた場面を思い出した。あまりに急だったので、少し驚く。

和男がまだ小学2年生の時、窓辺に置いてある薔薇の鉢植えに、蝶蝶のサナギを母親が見つけた。母親は、なんて素敵なことでしょうと、和男と共に、サナギが割れるのを待ちわびた。和男は、子供の頃は、体が弱く、いつも家の中で遊んでいた。和男にとって、母親は、遊び相手でも有り、教師でもあった。そんな母親が、まるで乙女のような顔をするので、和男は少し興奮していた。母親はヲンナなのだと気がついたのだ。やがて、サナギは割れる。綺麗なしっとり濡れた体が現れると、母親と和男は恍惚となった。その3時間後、母親は冷たい表情になり「なんだ、蛾じゃないの。損した。」と立ち去ってしまった。和男は、自分に言われた気がして戸惑う。残された和男は、蛾を見続けていると、みるみるうちに、フワッとした毛で覆われていく大きな体の昆虫に目を奪われた。扇型の羽が広がっていき、そこには和男を見つめる眼が開かれた。見つめ合っているかの様な気がしたが、和男は目を離さない。羽は黄金色で美しかった。鱗粉は、様々な色彩の虹色を輝かせる。母親が台所から、そんな蛾は早く捨ててしまいなさいと言っている。和男は、まだ飛べぬ蛾を、手に留まらせる。小さな6本足で指を掴まれた和男は、その感触が気持ちよかった。裏の自転車小屋まで蛾を連れて行くと、自転車のハンドルに蛾を留まらせる。ハンドルを伝っていく姫は、羽をバタバタさせ、虹色の鱗粉を振りまいている。「君の名前はシャルロッテ姫だよ。とっても偉いお姫様なんだよ。明日、また会いに来るからね。」自転車小屋の鍵を掛け、和男は戻っていった。

翌朝、和男はシャルロッテ姫に会いに行くと、姫の姿はどこにもなかった。鍵は掛かったままだったのに。その日の午後、大雨になった。和男は、姫がどこかで濡れて立ち往生しているのではないかと心配した。

すっかり、あんな蛾のことなど、忘れていたのに。和男は、急に子供の頃に戻った感覚に驚く。もう母は亡くなってるし、何度も引越しをしたのに、あの自転車小屋の事も、細かく思い出していた。

「シャルロッテ姫、あなたは何処に行かれたのですか?」

そろそろ会社に戻らないと。ミーティングの続きをして、軌道に戻さなければ。早起きして、妻の枕元に、偽物の可愛い真珠の首飾りを置いてみよう。和男は立ち上がり、コーヒーカップを戻し、新人のバイトに昆虫の死骸のことを教え、エレベーターへ。

「本当に変な空だな。」

いつしか雨はやみ、誰も気が付かない虹が掛かっていた。

追記:年末に、友人の庭先でサナギを破った蛾の話を聴いて、なんだか懐かしい衝動が起き、ささっと書きました。大人になると無くしている「何か」について。

 
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投稿者: : 2013年1月7日 投稿先 雑談

 

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謹賀新年

gamen

「ようこそ、美の教室へ」の準備を本格化させます。

その前に、私の作品歴を見ながら、なぜ、この作品に至ったのかを漠然と考えていました。「ようこそ、美の教室へ」の核は何かについて、想いをめぐらしたのです。

『SPICA』までの作品は、すべて根本に、私の死への恐怖を抱えていたと思います。しかし『SPICA』を作る事と、同時期に現在の相方とめぐり合う事で、恐怖心を達観し、脚本を書けなくなってしまいました。立ち上げた会社も落ち着いたので、2011年から、また脚本を書こうとモガくのですが、どれも自分の中で、未消化のまま、題材は積み上げられていきました。

2012年、母親と自分自身が病に倒れ、美しかった母親が、心身ともに崩れていく様を体験し、自分自身も顔面麻痺で痛々しい存在となったのをキッカケにして、人間の儚さを実感し、また「何故、自分は作品を作るのか?」という根本に立ち戻る事となります。

性欲と芸術欲から得られる恍惚感を比較吟味したり、美しさの中に潜む死そのものとも立ち向かい、脚本を書き上げることが出来ました。

美しさも死も全て「繰り返し」の概念には敵わぬという事実、「繰り返し」こそ全ての中毒の正体であるという事実を、どう映像にすべきかと、練り上げていったものが、この「ようこそ、美の教室へ」であります。この様な意味の思索、神話的普遍性は、これまで日本映画が不得意としている題材であると思います。

それを提示したいと思うのです。それは、私や母の死が、作品に帰結するという私自身の願いであり、救いとなるものであるからです。

皆様、今年は、私にとって、一番重要な年になります。45歳になって、ようやく成し遂げようとする映画です。映画を作る者は、人生を掛ける作品が、その生涯に一本有るか無いかです。その現場に、どうぞ立ちあって、力を貸してください。

 
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投稿者: : 2013年1月5日 投稿先 進行, 脚本, 雑談

 

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